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4 過誤調査/解読1年、過誤固め1年、意見書1年、計3年

 さあ。カルテ一式を入手したとする。全てをファイル整理する。
 まずは、翻訳。全ての病名は、医学書や論文をあたる。インターネットでも検索しまくりで読み尽くす。医学辞典で用語の意味を調べる。直訳だけでは何もわからないので、その意味をまた調べる。薬の説明書をそろえる。カルテと看護記録の全てをワープロで打ち直す。これが解読用の詳細経過表となる。そして、過誤の道筋を導き出す。

 医療過誤は、過誤があるものとして探さないと見つからない。とりあえずは、それが合併症の範囲であるか、賠償責任の範囲かどうかは関係ありません。あらゆるミスを総ざらえするのです。

 この作業だけで、普通の社会生活を送っている人が余力でやるには、急変等の重篤ポイントの前後、2週間くらいの診療内容でも3か月から半年くらいはかかるでしょう。残業や休日出勤、育児や介護などでどうしても時間のとれない人は、もっとかかる。なんとか他人を説得できる程度までは、1年くらいはみておいた方が良い。しかし、これらが完了していないと何もはじめられない。

 もう自分の今の人生は捨ててください。人と同じように、テレビを見たり雑誌を読んだり、酒を飲みに行ったり、遊んだりすることはできません。事件は医療過誤なんですから、どうせ心から楽しめるような毎日ではないでしょう。重い後遺症を抱えていることもあるでしょう。生活費に苦しむこともあるでしょう。大変ですけど、自分の納得のためには、やるしかないと思います。この調査は自分自身との孤独な闘いとなるでしょう。調べながら、病院でのさまざまな場面が思い出されるでしょう。それを振り切って医学書を読解しなければなりません。
 医療訴訟の原告は、みんなそうしています。他の人にできることが、あなたにできないはずがありません。

 ひと通り調べ尽くしても、どうしてもわからない項目が出るし、それで正しいかどうかの判断はまだ早い。そこで医師のアドバイスが必要になる。これは時間がかかる。ツテを探して拝み倒す。
 上述の作業をしていない段階で医師に聞いても、「過誤はわからない」と思って頂いて良い。なんでもそうだが、質問の回答というのは、質問者の理解のレベルにあわせての回答しかできないし、それ以上の回答は意味不明となる。

 素人の強みというのは、素人がここまで調べたかと、専門家を驚嘆させるところにある。それが、助言医師や意見医師の獲得に威力を発揮する。
 質問を絞って聞くことによって、たとえ的外れであっても、その質問が高度なほど、医師は教えてくれる。カルテ一式を見せただけでは、どうにも反応が鈍い。

 あなたが調べ尽くした資料を、全てスーツケースに詰めて引っ張ってゆく。心ある人ならば、それを見ただけで、「わかった。みてみよう」となる。
 医師は、過誤調査にかかわるのを嫌がります。全く医師のツテがない人には、これも数か月かかると思う。まして、利害関係のない遠方の医師を探そうとなると、説得には執念の迫力と日数がかかる。1年くらいを目安に構えておいた方が良いでしょう。

 それからはじめて、弁護士探しに入ります。証拠保全を依頼した弁護士でもいいし、他にあたってもいい。ゆったりと数カ月みましょう。弁護士は詐欺師ばかりです。慎重に選びましょう。
 このときまでに、医療過誤に関する体験記録を読み漁るほうが良い。多くの人は最初の経過表作成をしながら、医療過誤裁判に関するあらゆる本を読み尽くすようです。
 これはと思える弁護士を説得し、弁護士とともに意見書を書いてくれる医師を探します。そして実際に書いてもらいます。病状によっては診療科が複数になるので、1通では足りません。1年はかかるでしょう。と言うより、1年で済んだら幸運です。

 以上、調査、助言、訴訟委任と意見医師獲得で、提訴前に3年間くらいは予定した方が良いと思います。決して焦らないでください。先はまだまだ長いのです。時効など気にしないでください。急がなくてはいけないのは、保存期間を過ぎたら破棄されるカルテ一式の押さえです。さすがに20年経っていたら苦しいが。

 家族が寝静まった深夜になってから、やっと医学書に取り組める人も多いでしょう。毎晩毎晩、睡魔と闘いながら。それもこれも政治家と弁護士と医者が自己中心的な根性無しばかりだからです。しかたありません。自分でできないのなら医療訴訟はやめておきましょう。医療訴訟は、弁護士への丸投げで勝てるほど甘くはないと思います。

 どうしてあなた自身が調べて納得する必要があるのかというと、どんなにあなたが正しくとも、裁判で絶対に勝てるなどということは、絶対にありえないからです。
 民法の解説書にはこう書いてある。「正義が勝つのではない。正義を証明できたほうが勝つのだ」
 でも、これでもまだまだ空論なの。医療裁判では、この証明というのが実に曖昧で、証明しても勝てないんですからね。