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1-2-7 医療過誤をなくすのは判決ではない

 医療裁判では、事件の結果があまりに悲惨であるために、みなが再発防止を願っている。そのための判決文だと思っている。賠償金の請求訴訟でありながら、誠に妙な様相を呈するのである。
 そして、裁判所の判決は、水戸黄門の印籠のごとく、ひれ伏すほどの影響力があるようにみんなが思っている。けれど、現実にはそうではなくて、そのようなみんなの幻想によって、裁判所が成り立っているのだと言える。話が逆なのである。

 判決を無視する人はいくらでもいる。国をあげて判決を無視しているいい例が自衛隊である。自衛隊は軍隊である。誰がどうみたって軍隊だ。自衛隊が違憲であることは裁判所も認めた。でも現実には、九条も自衛隊もある。どっちがいいとか悪いとかを言っているのではない。
 これらの判決を受けて、我々が政治家を動かし、憲法を変えるなり、自衛隊を廃止するなりの行動をしないと、現実は何も変わらないという話です。
 判決が世の中を変えるのではない。判決を受けて、その判例を振りかざして、我々が世の中を実質的に動かしたとき、はじめて世の中が変わるのです。

 ちなみに、日本で初めて自衛隊の違憲判決を出した裁判官が、その後、どうなったか。札幌から、いったんは東京高裁へと転勤になった。世間的にみれば、なんとなく御栄転のようにも聞こえる。しかし、東京での実態は閑職だった。そうして世間の目をかわすためのクッションを置いてから、その後、地方の家庭裁判所をずっとまわることとなった。嫌がらせと見せしめの左遷人事である。それでも、まだ裁判官を続けていられるだけ、まし。これを報道した中京テレビに拍手。

 ぞっとしませんか。医療過誤で患者有利な判決を出したら、医学会から厚労省、内閣、最高裁へと圧力が続く。製薬会社などの企業も間に入る。たまりませんな。